2025年10月1日 8:30 am
令和7年9月22日(月)に榛東村・榛東村社会福祉協議会主催、榛東村民生委員児童委員協議会・榛東村福祉避難所協議会・榛東村地域ささえあい協議体・群馬県社会福祉協議会の協力により、民生委員児童委員、ささえあい協議体委員、村福祉避難所協定施設職員、村役場職員、村地域包括支援センター職員、社協職員総勢60名以上の参加による「令和7年度 福祉避難所設置・運営訓練」が行われました。
これまでの訓練を踏まえ、今回は、協定施設への避難伝達訓練と、指定福祉避難所である「ふれあい館」「福祉センター」「保健相談センター」での開設、個別避難計画に基づき、避難行動要支援者の避難パターンを想定した移送・受入れの訓練を実施しました。
(本研修は、群馬県社会福祉協議会「避難行動要支援者見守り推進事業」を活用し開催しました)

訓練の監修・コメンテーターには、避難行動要支援者の避難支援について、これまでも研修などでご指導いただいてきた専門職キャリアサポートセンター講師の後藤 至功氏をお迎えしました。
訓練全体を見ていただき、訓練担当者にも何が起こるか知らされていない「道路の通行止め」、「要支援者との連絡途絶」、「発熱者の来所」、「ペットとの同行避難希望」「体調急変者の発生」等の突発イベントの設計、厳しくも愛にあふれたアドバイスをいただき、本番さながらの訓練が行われました。
災害想定は、10月中旬(令和元年台風19号相当)に大型台風が夕刻から最接近し、大雨・洪水・暴風警報および大雨特別警報が発令されることが予想される状況です。
本村も台風直撃の可能性が高いことから、村は災害警戒本部会議を招集し、村内協定福祉施設ならびに村社会福祉協議会に対し、避難所開設準備を要請、午後1時に警戒レベル3発令し、避難行動要支援者の避難支援が開始されるというシナリオで訓練が行われました。
~ 訓練内容 ~
■災害警戒本部・対策本部を村役場に設置、総務企画課防災担当職員が常駐、関係機関と情報共有
村災害警戒本部から村社協に福祉避難所開設準備要請入電
参加者に情報を共有
■ 福祉避難所開設に向けて、体制の構築や設営の実施
養生テープを使ってガラスの飛散対策を実施
受付スペース設置
避難スペースの設置
段ボールベッドの組み立て
居住スペース完成
■ 自力避難が困難な要支援者を村・社協職員が避難支援(移送)するための準備
移送を担当する村・村社協職員は、避難支援が必要な方々の身体状況や移動手段と経路、持ち出し品などの情報を共有し、安全に避難が進められるよう改めて打ち合わせを行いました。
事前情報の共有・避難者へ電話連絡
ルートの確認
送迎車両の点検
積み込み用具確認
用具を車両に搬入
用具を車両に搬入
しかし準備中にも容赦なく後藤先生が用意したイベントが発生します。
避難路として重要な県道が2本通行止めに…。
指示役は急いで安全に避難が可能な経路の再設定を行います。
■ 避難行動要支援者役の方々との避難訓練準備
今回避難行動要支援者役を担ってくださったのは、日頃その方々を近くで見守ってくださっている民生委員児童委員さん、地域ささえあい協議体の委員の皆さんです。ビブスに書かれた避難支援を必要とする方々の心身状況を確認した後、その方のご自宅を訪問、ご本人になりきって避難を行います。
要支援者の身体状況を確認します
支援者役との打ち合わせ

避難者役の中になぜかぬいぐるみを持った方が…
この準備中、後藤先生が避難者役の方にもこっそり色々なお願いをしていきます。
「職員が自宅に迎えに来たらペットと一緒じゃないと逃げない!と言ってください。このぬいぐるみが飼っているワンちゃんです」
「避難所に着いたら突然具合が悪くなってください」
もちろんこの時点では支援側の職員は何も知りません。
■ 避難行動開始
13:00に榛東村災害対策本部より警戒レベル3(高齢者等避難)発令
発令を受け災害対策本部から避難行動支援者の避難行動開始および一般避難所・福祉避難所の開設要請の入電、直ちに対応を開始します。
災害対策本部から電話連絡
要支援者のご自宅から避難支援を行います
ご本人に合わせた乗車方法をとります
ご本人役のみなさんも真剣です
歩行器等もご本人利用のものと仕様を合わせてレンタルし訓練をよりリアルに
無事避難所に到着
降車支援もご本人状況に合わせて行います
■ 受付
避難所到着後、まず体温測定を行います。 発熱が確認された場合、別室へ案内します。
発熱がない場合は、避難スペースへ誘導します。
避難スペースへ誘導します
館内の移動も個々の状況に合わせて支援
■ 健康チェック(アセスメント)
身体状況、体調や持病、服薬の有無などを確認します。合わせて持ち出し品の不足や心配なことはないかも聞き取ります。
健康チェック
持ち出し品の不足なども確認します
聞き取り中に(後藤先生の指示通り)突然体調が急変する方も。職員は即座に対応します
■ 振り返り
すべての参加者が集合し、後藤先生の講評とともに今回の訓練を振り返りました。
全体としては想定から実際の動きまで非常にレベルが高い訓練ができていたこと、村民生委員児童委員、地域ささえあい協議体の委員の方々ら地域住民が参加くださったことで、村職員、協定施設の職員、社協職員が馴れ合いにならず、いい緊張感の中で訓練できていたとお褒めのお言葉をいただきました。
一方で、安全にきちんと取り組む意識が強すぎて、堅苦しく、避難者を緊張させるような雰囲気があったので、今後の訓練の中ではホスピタリティ(思いやり)について考え、避難という緊迫した状況の中にある相手の気持ちを汲み、寄り添い和らげること、避難者が心地よく過ごせるような環境作りなどにも気を使えるとよりよい取り組みになるとのアドバイスをいただきました。
実際に避難者役をしてくださった方々からも今後の取り組みにぜひ生かしたい貴重な感想が出ました。
犬を家においてきたのが辛かった!
避難する部屋が夫役の方と離れ離れになってしまい戸惑いました
発熱で別室に案内されたあとが独りぼっちで寂しかったです
福祉避難所の運営などにも詳しい県災害福祉支援センター鈴木所長からも、こうした様々な立場の方が参加する形で訓練ができていることは素晴らしいことなのでぜひ今後も続けてくださいとのご挨拶をいただきました。
県災害福祉支援センターの鈴木所長
実際の災害の状況を想定し、榛東村の連携体制を改めて確認することもでき、とても効果的な訓練となりました。今回の経験を生かして、さらに災害時の対応力を高めていきたいと思います。
追伸:NHK「ほっとぐんま630」・上毛新聞取材
今回の避難訓練をNHKと上毛新聞が取材してくださいました。ありがとうございました!
NHKは当日「ほっとぐんま630」にて放送いただきました
上毛新聞も毎回丁寧な取材ありがとうございます
カテゴリー:夢ログ |
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